個別指導塾の利益率って気になりますよね。
検索に出てくるもののほとんどは、「塾比較サイト」や「ユーザーが資料から得られる範囲での個別指導塾の費用比較」などです。
しかしながら、「個別指導塾側がどうやって料金設定をしているのか?」「どうやって儲けているのか?」という疑問に個別指導塾を経営する立場から、解説していきたいと思います。
あまり具体的に公開してしまうと業界他社からご指摘を受けてしまいますので、
あくまで大体の相場になりますが、順番に見ていきましょう。
個別指導塾の利益率はどれくらい?
『個別指導塾ってかなり高いから、ぼったくってんじゃないの?』といわれることもよくありますが、
正直に申し上げると、『個別指導塾は、全く儲からないです!』
2024年の個別指導塾の利益率は、
『大手10社ほどの中で半分近くが赤字で、黒字の会社も利益率は1.5~7%くらいです。』
さらに2024年度は、福岡最大手と言ってもいいS個別指導塾が倒産しました。
最盛期は全国で500店舗を超えていたのに、利益率が低く倒産に追い込まれるくらい厳しい業界です。
なぜ個別指導塾は儲からないのか?
個別指導塾は1対1から1対6くらいまで様々な方式がありますが、
わかりやすくするために、ここでは1対1と1対2の皆様が想像されるしっかりとした個別指導塾のお話をしていきます。
大まかな個別指導塾の費用と利益率は次の通りです。
大手業界平均 | 個人の個別指導塾 | 個別指導塾の合格GET | |
講師人件費・交通費 | 28% | 28~35% | 45~70% |
教室長・事務人件費 | 8% | 0% | 20% |
家賃・光熱費などの固定費 | 15% | 20% | 20% |
広告宣伝費 | 20~30% | 15~20% | 5% |
採用費用・研修費 | 5% | 0% | 10~15% |
フランチャイズ費用 | 10% | 0% | 0% |
消費税 (少なく見えるのは、取引先に払った消費税分を引いて納めるため。 実際に計算すると、10%払っていることになる。) | 5~10% | 0% (年間売上1000万以下の免税事業者) | 5~10% |
費用合計 | 93~108% | 63~75% | 105~140% |
利益率 | プラス7%いかないくらい。 少しでも黒字が出るといいな~ | プラス37~25% 塾長(オーナー)の給与が月30万くらい出るといいな~ | マイナス5~40%! 今年も赤字じゃん!広告費と固定費削らなきゃ!! |
※いかん、業界の裏側を書きすぎたか・・・ご指摘があったら消します。
「個人の個別指導塾」が儲かっていそうですが、実際は大変だと思います。
「無名の個人の先生が頑張っても、なかなか大手に勝てないこと」「体調がすぐれなくても、休みなしに1人で仕事をしないといけない」からです。
あまり角が立たないように、利益率で書きましたが、個別指導塾は売り上げが少なく、
大手集団塾・予備校を合わせた国の調査データでも1事業所当たりの平均売上は、月75万になっています。
「個人の個別指導塾」は、20人いるかどうかくらいだと考えられるので、
1人から2万5千円いただいていても、
月売り上げは50万くらいになってしまいます。
月売り上げ50万の場合、塾長(オーナー)の給与は、「18万5千~12万5千円」になってしまいます。
個別指導塾の合格GETはなぜ赤字なのか?
「いや~、経営能力のなさとしか言えないですね。」
とりあえず、
「これをすれば成績が上がる!」
「生徒がやる気が出るかもしれない!」
「講師ががんばってくれそう!」
というものを
9年間導入し続けていたら、赤字になってしまいました。
もともとは「個人の個別指導塾」のプラス37~25%くらいの利益は上がっていたんはずなんですが。。
「どうして人件費に45~70%もかかっているのか?」
と言われてしまいそうなので、少しだけ言い訳しておきます。
STEP
授業前30分の授業準備勉強時間は時給を支給
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授業前10分と授業間の休み時間10分は時給を支給
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授業後の保護者の方への報告書記入時間は時給を支給
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月1回のトッププロ講師との授業計画ミーティングも時給を支給
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プロ講師がプリントを作成した場合、時給を支給
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生徒の成績が20点以上上がると、生徒にも講師にも図書カードをプレゼント
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指導中は講師も生徒もジュース飲み放題
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宿題演習授業が週に2~3回で、1回2時間が無料で受けられる
原則プロ講師が管理。講師には1分単位で時給を支給。
STEP
1対1の10分間の質問タイムが、週に2~3回、無料で受けられる
個別指導塾の合格GETを卒業して、慶應義塾大学や上智大学に合格した講師が、オンラインで1対1の10分間の質問に答えてくれる。
講師が教えられる範囲なら、個別指導を取っていない科目でもOK!
講師には1分単位で時給支給。
こうして赤字を爆誕させています!
ま、今のところは塾長の給与を減らせば問題ない範囲なので、特に困ってないのでいいですが、
将来的には何とかしないとですね。
現在は20人くらいの少数精鋭個別指導塾ですが、
ある程度規模が大きければ、自動的に固定費や広告費などのコストが下がります。
せっかく成績が上がりやすい仕組みができたので、将来的には規模を広げていきたいですね。
あまり言うと愚痴になってしまうので、今回はこの辺で。
わざわざお読みいただきありがとうございました!
参考:【なぜほかの塾は上記のサービスをしていないのか?】
ほとんどの塾では、『コマ給』という指導時間以外は、給与を支払わない制度を取っています。
そのため、講師のモチベーションやスキルが上がらず、入れ替わりも激しく、クォリティーが下がるため生徒の成績もあがりません。
また「質問がいつでもできる」という塾が多いですが、実際は講師が忙しくできません。
なぜなら、いくら質問に答えてもサービス残業で、給与が支給されないからです。
※これらの成績アップのために必要なサービスが、サービス残業によって行われ、クォリティーが下がってしまうのは、
『授業料金を個別指導時間で割って、どれだけ単価が安いかで個別指導塾を比較されてしまう』
業界の環境によるものも大きいです。
そのためほかの塾より安く見せるためには、サービスもコストもできるだけ削る必要があります。
そもそも利益率が低い個別指導塾で、指導料金に差がある場合、何らかの理由がある場合が多いので、
個別指導の時間単価だけでなく、
「個別指導以外の成績を上げる仕組みはどうなっているのか?」
「どのようにして成績を上げるのか?」
「この塾はどこに一番力を入れているのか?」
を考えて塾選びをしていただくと、うまくいきやすいです。

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