あくまで福岡の高校事情をもとに考えた場合、

断然、九大より早慶上智や難関私立大学のほうが難しいです！

大学受験は、東大・早慶上智のようなトップ校からボーダーフリーの大学までレベルの差がとてつもなく開いています。

高校卒業後に何年も勉強している浪人生もいるので、

全国トップと一番下の学力レベルを比べると、6年かけても追いつけないくらいの学力差があります。

6年差というと高校3年と小学6年くらいの差です。

また当然ながら、それぞれのレベルに対してテキストや問題集も異なってくるので

いま高校で使っているテキストは、どこに合わせて組まれているかが重要になります。

生徒も保護者の方も気づいていると思いますが、

福岡の高校は福大＆西南に合わせてカリキュラムを組んでいて、あわよくば九大というレベルのテキストを使っています。

早慶上智・難関私立大学には、ほとんど対応していません。

とりあえずそれぞれの高校で一番合格者が多い大学のデータを見てみましょう。

このようにみるとわかりますが、

多くの福岡の高校の大学合格実績は福岡大学と西南大学が占めています。

その状況に、久留米附設高校が医学部中心に合格者を出したり、
早稲田佐賀・上智福岡が附属校推薦を活かして、
早稲田大学・上智大学の合格者を多く輩出しています。

どの高校の先生も

『九州大学に合格するためのカリキュラムを組んでいます』

と言いますが、実際は一番合格者が多い大学の対策に力を入れている状況です。

20年以上個別指導塾で教えていて、
それぞれの学校のテキストやプリントを見る限り、
九州大学の対策をしているのは、修猷館高校と城南高校の上位と大濠特進・スーパー特進くらいです。

他に変わった対策をしているのは、
大濠中高一貫コースが、九州の国公立大学対策をしているくらいです。

そのためテキストのレベルが異なるので、いくら学校のテキストを完璧にしても

早慶上智・難関私立大学の合格にはなかなか届きません。

中学受験で、公立小学校のテキストだけで合格できないのと同じようなことが起きています。

ただし、それぞれの高校の指導戦略である

『西南・福大を滑り止めとして、九大などの難関大学にチャレンジさせるという』

のは、浪人させないためにもベターな戦略です。

とはいえ、テキストのレベルが違うといくら勉強しても難関大学の合格には届きにくいです。

そのような中で、

『必要科目だけでもプロ講師やレベルの高い学生講師の個別指導で、

難関大学レベルのテキストを解きながら、強化していく戦略』

はベストであるといえます。